Time is a Traveller

旅行記とか、アーリーリタイアとか、日々の雑多とか。

パガン遺跡を自転車で巡る。金ピカの シュエジィーゴォン・パヤーで ちょっと文化的な体験をしたこと。

高校生のとき、世界史を勉強していて、その時に勉強したパガン朝

それから、20年以上の時間を経て、ようやく旅行で来ることができました〜

 

 

私が高校生の時に使っていた教科書は山川出版のもので下が、同社の詳説世界史研究を何年か前に購入しまして、旅行に行くときの参考にしています。

 

その詳説世界史研究に、パガン朝は、次のようにあります。

11世紀には、イラワディ川中流域の中央平原で稲作を基盤とするパガン朝 Pagan(1044〜1299)が台頭し、イラワディ川流域を広く影響下におき、インドスリランカとも交流をもった。この王朝は上座部仏教を信奉し、数多くの仏教寺院を建設し、13世紀終わりに元朝に滅ぼされるまで興隆した(2017, p82-83)

たった2文w

 

でも、こうしてみてみると、確かに今のパガンでも、この本に書いてあることを感じることができる。イラワディ川、お米文化、インドの影響、上座部仏教、たくさんの仏教寺院。ガイドブックを見ながらの旅行も良いけれど、懐かしの「教科書」を抱えながら、聖地巡礼的に教科書の旅をするのも面白いのかもしれない。

 

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できる限り、ここに載っている事柄の多くを実際に肌で感じるのは面白いと思う。

旅行に出かけては、書き込みをしていって、「紙の上の情報」を「実際の経験」で肉付けをしていくのが好きです。

 

今回も、教科書では、たった「2文の歴史」でしたが、「内容の濃い2文」なんだなあということがよく分かりました。

 

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パガン観光には、いろいろな方法があると思うのですが、私的にテンション上がりまくったのが、この電動アシスト自転車

ホテルで借りることができたのですが、ハンドルを回すと、ぐーんっ!めちゃくちゃ楽ではありませんか!

世界遺産の遺跡の街を、時間をかけて、自転車で巡る。

贅沢な時間だなと思いました。

 

 

豪華ではないけれど、静かで、ローカル感もあって、素敵なホテル、Zfreeti。

朝食付きで7000円ちょっと。

 

 

さて、まずは、どの寺院から参りましょうか。

観光のメインとなるのは、なんとなくオールドパガンという城壁で囲まれたエリアになると思っていたのでうが、実際に、地球の歩き方先生にある地図を見てみると、ホテルのあるニャウンウーの町からオールドパガンまでにもちらほら、オールドパガンにもちらほら、そして、オールドパガンから、ニューパガンというエリアにもある。

 

たくさんあるとは知っていたけど、こんなにあるとは😅

 

まあ、今日は、ニャウンウーとオールドパガンの間の寺院とオールドパガンの中にある有名どころだけにしよう。今回のパガン滞在6泊。すでに2日なので、残りは5日。そのうち一日は、一日車をチャーターしてポッポ山に行きたいから、マイナス1日。3日で全部の遺跡を見ることは絶対無理そうです。

 

そんなこんなで出発です。

 

 

まず、向かったのは、ホテルから自転車で5分もかからない、シュエジィーゴォン・パヤー(私は名前が覚えられない)

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パガンにある寺院って遺跡「風」なものが多いのですが、実際には、リビングテンプルで、石だけ、とか、外側だけで中何もない、とかそういう感じではなく、ミャンマーの人は「参拝」に訪れているようです。

ほとんどのものは、石むき出しという感じなのですが(なので、遺跡風と申し上げたのですが)、こちらのシュエジィーゴォン・パヤーは、金ピカです。一発目がここというのは、やっぱりテンション上がります! 「シュエ」は「金」という意味だそうなので、文字通りの、です。

 

 

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この日は天気もよく、金色がよく映えていました。

 

 

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こちらは、仏塔の隣にある建物に安置された仏様。

タイルと青く塗られた壁、金の仏像という構図に、すごくモダンな感じがしました。

 

 

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パガンは傘で有名だからでしょうか。

 

 

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それにしても暑い💧

今日は長くなりそうだし、ちょっと休憩しながらじゃないと、機嫌悪くなりそうですw

 

 

で、これ、いったいなんだろう?というのがあり…

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お金がたくさん。タバコも吸っている?

 

 

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ちょっと見えづらいのですが、もうちょっと奥に行くと、もう一体。

仏様には見えないし、なんだろう? でも、人々にすごく人気のような…

 

で、係の人に聞いてみると、神様(ナッ神)の一つであるとのこと。

このナッ神ですが、ミャンマーに仏教が伝わってくる前からある土着の多神教的宗教の中の神様のようで、仏様のしもべである、という解釈のもと、ミャンマーの仏教に取り入れられたそうです。

 

ちなみに、Wikipedia先生によると、

ナッ信仰 (ビルマ語: နတ်‌IPA: /naʔ/; Nat) は、ミャンマー民間信仰・土着信仰である。「ナッ」は、精霊、魔神、死霊、祖霊などを表す言葉である。ミャンマーにおいては仏教と並存し、混成の民間信仰を形成している[1]カチン族カレン族シャン族モン族の間にもナッ信仰と類似するアニミズムが存在する[1]

こちらには、仏教と並存とありますね。

私的には、こういう土着の信仰と新しい宗教の融合する感じ、すごく面白いなといつも思います。

 

f:id:ugteku:20200413212802j:plainで、私たちが「めちゃくちゃ外国人」で、興味を持って、色々と話しているものだから、係の方が、お金を寄付するのよーと教えてくれました。

お札を2つ用意、両方小さくして、1つを備えて、もう1つは、自分の財布に入れておくのだと説明してくれました。係の人、お札を折るの、すごく上手でした。

ちなみに、この財布に入れておいたお金なのですが、このパガンの後のヤンゴンでホテルに宿泊したとき、チャックアウトの時にどうしても、現金で支払わなくてはならず、これならあるんだけど…とフロントのお姉さんに行ったら、めちゃくちゃ爆笑されました。

 

 

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楽しい文化的体験もできたし、大満足のシュエジィーゴォン・パヤーでした。

 

 

ちょっと長くなってしまったので、いくつかに分けて、書いていきたと思います。

すみませんが、どうぞお付き合いくださいっ!