高校生のときに使った歴史の教科書を使って旅行を楽しむということ。
ガイドブックであちこち行きたいところを見ているこの頃ですが、自宅のガイドブックのセクションには、山川出版社の本があります。
高校生の時に使われていた方が多いのではないでしょうか。
高校生のときには、受験受験でとにかく内容暗記という感じだったのですが、大人になって読み返してみると、やっぱりわかりやすくて、なかなかためになる。
今、書いているパガンについて、索引を調べてみると、2つ記述箇所があり、その片方がメインでパガン朝を説明しているのですが、以下のようにあります。
11世紀には、イラワディ川中流域の中央平原で稲作を基盤とするパガン朝 Pagan(1044〜1299)が台頭し、イラワディ川流域を広く影響下におき、インドやスリランカとも交流をもった。この王朝は上座部仏教を信奉し、数多くの仏教寺院を建設し、13世紀終わりに元朝に滅ぼされるまで興隆した(2017, p82-83)
たった2文w
そう、たった2文なのです。
それでも、確かに今のパガンを旅行していても、この本に書いてあることを感じることができるのです。
イラワディ川、お米文化、インドの影響、上座部仏教、たくさんの仏教寺院
かなりのことがこの2文に詰まっているし、こういう重要な場所だったら、ここに文明ができて、今のパガンがあるのね、と。
そんなことを感じることができる。
高校生の時には、資料集を開く時間もなく、ただ必死で暗記したこともたくさん。
でも、今はその場所に実際に行って、時間という媒介物はあるけれども、一つ一つの事柄を噛みしめることができる。
ガイドブックを見ながらの旅行も良いけれど、懐かしの「教科書」を抱えながら、聖地巡礼的に教科書の旅をするのも面白いのかもしれない。
旅行に出かけては、教科書に書き込みをしていって、「紙の上の情報」に「体験」で肉付けをしていくのがすごく好きです。