バガンのニャウンウー空港の小さいカフェでまったりタイム。
楽しかったバガンでの滞在も終わり、この日は、バガンから首都のヤンゴンに移動します。
ホテルでタクシーを手配してもらって、空港への移動です。
やっぱりこれが一番安心できるのですよね。
シンプルなホテルではあったけれど、思い出いっぱい。思い出に残るホテル滞在になりました。それから、ホテルの近くのローカルレストランも最高に良かったし。
さて、タクシーであっという間にバガン(ミャウンウー)空港に到着です。
今回の航空会社は、Air KBZというミャンマー旅行を計画するまでは全く聞いたことのないところ。
チェックインカウンターは、こんな感じ。
まだ早すぎて誰もいない。
Wikipedia先生によると、こうです。
2010年6月、en:Kanbawza Bankの出資により設立された。ミャンマー国内線においてはミャンマー・ナショナル航空に次いで、第2位となる規模である[1]。同じカンボーザ・グループであるミャンマー国際航空とコードシェア提携をしている[2]。出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A2_KBZ
知らない単語が出てきて、よく分からず😅
旅行に行く前に、色々調べてみたのですが、ミャンマーの航空会社は、便をキャンセルすることも多く、リコンファメーションも必要とか、なんたらかんたら…
とういうことで、念のため、旅行会社を通して予約をすることにしました。
使用したのは、サラトラベルミャンマーというバガンにある日系の旅行会社さんで、対応もよく、リコンファームもしてくださったので、大変助かりました。バガンでのツアーなどもオーガナイズされているようでした。
上でも書きましたが、チェックインカウンターには誰もいない。
しかも、お店がいくつかあるのですが、それもやっていない。
なんでだろう?
だったのですが、それもそのはず、便が少なく、全然出発する便がないわけですから、お店を開けても仕方がない。単純なことでした。
普段大きな空港ばかりを使っていると、こんなこともわからなくなってしまうんですね💦
でも、私たちの乗る便にプラス、夕方、いくつか他の便もあるようで、あれ? お店にスタッフの方が来出した?
私たちのように、待っていたカップルがいたので、その人たちにも、開いたよー!
こちらのカフェにやってきました☕️
Espace Cafe & Bar
私達的には、まあとある空港にあるカフェ…という感じだったのですが、調べてみると、ミャンマーの他の空港とかでも展開しているお店なのですね。この店舗は小さめですが、他のもう少し大きな店舗では、モヒンガーなどの食べ物も食べられるようでした。
まずは、コンセントがあるかないかのテーブル選び。こちらに陣取ります。
ラウンジも楽しいですが、wifiと電源さえあれば、ハッピーピーポーです。
注文したのは、ブラウニーとレイヤーケーキ。
ご飯はホテル出発前にしっかりと食べてきたので、軽く。
飲み物は、ラテをもらいました。
こんな感じで、レイヤーになっていて、可愛かったです。
wifiさえあれば、すごに自分の世界にスコーンっと入れる連れ。私の方は、今回のバガン旅行で訪れた場所をチェックしていました。あちこち回ったけど、結局どれだけ回れたんだろう… パガンは見所が多すぎて、今回の6日間では、ちょっと足りない感じがしました(うち1日は風邪を引いてホテルにいましたが😅)
我々は、古い地球の歩き方を使って旅行していたのですが、まだまだチェックしていないところがたくさん。また、いつか来ようね!ということになりました。その時には、この古いガイドブックをまた持ってくるつもりです。
さて、カフェの前に人だかりができてきました。
チェックインカウンターも開き、かなりマニュアルな感じで、ゆっくりとチェックインが完了。
初めてのるAir KBZ、とても楽しみです!
パガン遺跡を自転車で巡る(2日目)ちょっと行ってみたかったレストランで満腹ランチとクリスマススイーツ!
パガン遺跡も2日目。
お腹もすいてきたので、ちょっと行ってみたいなーと思っていたレストランに行ってきました。
タラバー門を通ってオールドバガンからMain Roadへ。
私、このブログでたまに「パガン」と書いたり「バガン」と書いたりしていますが、町の名前、「パガン」から「バガン」に変更されているんですよね。「パガン朝」とか「パガン遺跡」とかいう場合には「パ」がまだ使用されているようですね。
行ってみたかったレストランは、前々日にアイスクリームを食べたカフェ、The Moonの近くにあります。
お目当のレストランは、ゴールデン・ミャンマー2というところ。
ビルマ料理の有名店で、現地の人もたくさん来ています。
メニューは1つしかなくて、入ると、飲み物を頼み、サイドディッシュがガシガシ出てきますw
これでも全てではなく、まだあったのですが、写真に収まりきらず。
バガン到着1日目に行ったローカルでも、このスタイルでしたが、もう少し(良くいうと)質がよく、目で見て、美味しそう!という感じです。
好きなものを取って、いただきます!
やっぱり食べきれないのですが、おかわり自由ですw
どれも美味しかったです。
10年前の地球の歩き方には、一人2500チャットとあるのですが、10年経つと、5000チャットになっていました。
レストランの外には、物乞いの人がいて、子供を抱えながら歩いています。
このレストランは、食べ放題、みんなこれ以上食べないよ…みたいな感じでいるのに、外には物乞いの人。世の中はフェアじゃないね…と連れとの話…
今回のミャンマー旅行では、いろいろな気づきがあります。
****
このあと、もう3つぐらい、寺院やパヤーなどを見て回ったのですが、ちょっと疲れた中での観光に… やっぱり少しずつみていくのがいいですね。すごく厳選してみていくか、あるいは、1週間ぐらい滞在して、ゆっくりみていくか。我々もかなりあちこちみた方だとは思うのですが、まだまだある! 次にまた来れたらいいね!ということにして、ホテルのあるニャウンウーの町の方に向かいます!
で、今日はクリスマス🎄 クリスマスイブの昨日はちょっと風邪気味で、 相方が買ってきてくれたかなり乾いたスポンジケーキのようなものを食べたのですが、地球の歩き方先生をみると、タンテ・ベーカリーというなんとなく良さそうなパン屋さん・ケーキ屋さんがあるではないですか!
甘いものに目がない我々、最後の寺院から8キロほど自転車をとばし、タンテ・ベーカリーに向かいます。
自転車で8キロ。タンテ・ベーカリーに到着です。
お店の中には、こんな看板が。バガンケーキなるものがある! 黒豆を使ったケーキなんて、なんか良さそうです。
中は、すごく簡素な感じなのですが、美味しそうなケーキやペイストリーが並んでいて、ワクワクします。
とりあえず、喉が渇いていたので、アイスコーヒを注文。アイスがちょっと入っているやつ。
上の写真の背後に、ケーキがあるの、わかりますでしょうか。バースデーケーキで、誰かが注文していたもの。昔懐かしいバターケーキで、どれも一つ一つ丁寧に作ってあります。これを買って行ったら、この誕生日の子どもはすごく喜ぶだろうなー!というような、温かみのあるものでした。昭和の懐かしい誕生日の感じ?
さて、我々は、こちらのプティングがのったケーキ。
懐かしい味のするケーキで、あっさり、美味しかったです。
で、こちらがバガンケーキ。黒豆のケーキです。
確かになんだかあんみつのような味がしますw
こちらも美味しくて、ぺろっといってしまいました。
壁のメニューを見てみると、「手作りアイス」とあります。上でもう甘いの食べていますが、いっとく?ということで、注文です。
チョコレートとタロ、どちらも滑らかで美味しかったです!
今年のクリスマススイーツは、こんな感じでした。
さて、お腹もいっぱいになったので、自転車でホテルに帰ります。
パガン遺跡を自転車で巡る(2日目)もう寺院に関してはたくさん書いたので景色を多めに。
バガン観光の2日目です。
多分、バガンをゆっくり全部見ようと思ったら、1週間とかそんなぐらい必要なのかもね…
と気づき出したこの日です。
バガン観光にはやっぱり自転車ですね。
1日目の観光と同じように、ニャウンウーからオールドバガンに向かってMain Roadを走ります。
でも、すでにメジャーな寺院やパヤーには訪問済みなので、道を外れたりしてみます。
こういう風景の中、自転車をこぐの、すごくワクワクしました。
すごく良い風景で、久しぶりに旅行しているなーという気になれました。
またここにいきたい!最近特に旅行ができずなので、特に… やっぱり旅行って特別なものなのですね。
それにしても、乾燥してる。それもそのはず、バガンのある地域は、ミャンマーでも最も降水量の少ない地域で、年間降雨量は750mm以下だそうです。そりゃ埃っぽいわけですね。
Main Roadから、またに道を外れてみると、小さなパゴタ群があって、観光客の人気のフォトスポットになっています。もう中に入って…というのは、若干疲れてきているので、今日は、外から楽しみます。
よくみると、牛とかもいる。
ブーゲンベリア越しにパゴダ。
こちらは、本当に小さな御堂だったのですが、こういう感じで、箒が置かれています。すごく丁寧にされています。
こちらは、この前見たティーミンロー寺院です。
こちらは、多分、シュエグージー寺院
なんだかたくさん見すぎてちょっとわからなくなってしまう😅
この辺の小さめのパゴダを見ていたのですが、自転車に乗っていると、「物売りまっせー」系のお母さんがやってきて、「これがナッフラウン寺院だよー」めちゃくちゃ主張してきます。
うん、まあ、これを見にきたので…
基本的には、ビシュヌ神に捧げられた寺院ということなのですが、知識不足で、上にいる三柱は、どれがどの神様なのか判定がつかず…。一番、左はブラフマーですかね? どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください!
ガイドブックを見ると、ヴィシュヌ神に捧げられた寺院とあるのですが、持っているものからすると、ヴィシュヌ神に見えないんですよね。うーん。やっぱり知識不足。
それにしても、ナッフラウン寺院見といでーのお母さんがまだ近くにいて、お経のように寺院についての説明をしている… でも、英語がちょっと… わかりづらく。連れと二人でどうしたものか… でも、途中で、お店に寄って行きんしゃい!って言っているのだけは聞こえてくる。
こういう押し売り説明ってここに限らずよくあることだけど、すごく勝手なことをいえば、ちょっと勘弁。商売が大切なのはわかるんだけど、せっかく来ているので、静かに見させてもらいたいもの、というのが、私の心の声かな…
若干お腹がすいてきましたが、お昼前に、もう一つだけ。
こちらは、見たからに、マハーボディー・パヤー。
インドのブッダガヤにあるものを模していますね。
ルンビニー、ブッダガヤ、サールナート、クシナガラの仏教四大生地のうち、実際に行ったことあるのは、サールナートのみ。インドのブッダガヤにもいつか行きたいですね。
そんなわけでお腹もすいてきたので、パガンに来たらぜひ行ってみたかったレストランに行って、ランチにしたいと思います!
バガンからポッパ山への日帰り旅行。急な階段をどんどん登っていく。
この前の記事で前置きがとても長くなってしまい😅
まだ、ポッパ山に到着していませんでした。
今回お願いしたドライバーさんが、ちょっと降りてごらん!ということで、車を降り、ビューポイント(お寺かなあ)からポッパ山を眺めます。
遠くからみると小さく見えますが、実際には、もっともっと大きいわけで。
てっぺんまで登るのかー
すごく楽しみです。
それにしても、今回のミャンマーはよく登る。
お目当のタウン・カラッまでは車でもうしばらく。
麓の町まで向かいます。
***
麓の町まで来ると、レストランやら商店やらがたくさん。門前町といったところでしょうか。けっこう混んでいます。
ミャンマーの人がたくさんいて(当たり前か)、ここが人気の場所であることがよくわかります(やっぱり地元の人がたくさん来る場所は良いですね)
ドライバーさんが、ここで待ってるからねー。ここから登るんだよー、と。
こちらが参道の入り口ですので、靴を預けて、裸足で登っていきます。
靴を預ける時には、心付けを渡します。
この入り口で靴を脱ぐシステム。ミャンマー、少しずつわかってきました。
最初のあたりは、そんな急な階段でもなく、少しゆったりした感じ。
野猿がたくさんいて、人々にとても人気。
周囲のお店では、お猿さん用のお菓子を売っているんのですが、なんだかあまり興味なさそう。その代わり、人々が持っているビニールのカバンとかに興味があるようです。目が合うと威嚇してくるので、気をつけなければなりませんね。
だいたい30分ぐらいで頂上までいけるそうなのですが、けっこう急勾配が続きますので、ゆっくりローカルの雰囲気を楽しみながら、登っていきます。途中ベンチもありますので、休みながら。人々の動きを見ているのも面白いものです。
けっこう人がたくさんいるので、ドミノだおしとか…考えたくもいないですが、そういう危険があることは否定できないでしょうね。
振り返ってみると、けっこうな高さ。
上の方に来れば来るほど、人は少なくなりますね。
見上げると、こちら。
見えてきました〜
もう一息!
そして、着きました〜
まずは、お寺の右側から、回り込んで行きます!
こうみると、けっこう高くまで登ってきたこと、そして、このお寺が崖ギリギリにたっているということがわかります。
本堂の中に入ってくると、小さな仏像。
ここは、ナッ信仰の聖地ということなのに、こういう感じで、習合的に重なっているところが面白いなあと思います。
金色と薄い青がすごく良い色合いだなあと思ったのですが、そういえば、この配色、マンダリンオリエンタルバンコクのマンダリンルームの色と似ているなあと。私、好きな配色のようです。
いくつかお堂があって、入ってみると、皆さん、フレンドリーに歓迎してくださいます。
ちょっと写真は遠慮したのですが、仏様ではなく、色々な聖人の像が祀られています。その中にタバコを吸っている像もあって、なんだろうか…と思案していると、そちらにいた人が、なんだかんだと説明してくれるのですが、よくわからず…。でも、頑張って付き合ってくれて、私たちの理解では、占い師である、という結論に至りました。こうやって、一生懸命説明してくれる感じが本当に嬉しい。
ミャンマーのこの金色は、青空によく映えるなあと思います。
でも、ちょっとこの日もけっこう暑すぎたかなあ😅
あそこを車でビューンときたようですね。
お堂の中はけっこうひんやりしているんですね。
猫ちゃんたちがたくさんいて、こうやって、お堂の中で日向ぼっこをしています。
けっこう暑いし、もう帰る?
ということで、降りて行く場所を探します。
これ?
違うよね…?
これは、さすがに危なすぎるw
こちらからでしたw
向こう側に見えるのが、上がってきた階段で、帰りは、その分岐点まで別ルート。
帰りの方が寄り道をしない分、早く下山することができたのですが、けっこう急勾配だったので、怖い感じも。あまり慌てず、ゆっくりと降りてきた方がいいかもしれませんね。
***
さて、下山して、ドライバーさんと合流。
待ってくださって、ありがとうございます!
時計を見るとちょうどお昼ぐらい。
ちょっとローカルに食べたいのですが…と聞いてみると、ここらへんは美味しいレストランないよー、美味しいところあるから、そこに行きましょう!という返事…
なるほど、そのパターンか…
お客さんを連れてくると、自分はただパターンの、あれです。
まあ、いっか。
その美味しいというレストランに連れて行って!
ということで、出発です。
車がブーンと動き出して、この参道の入り口にあるこれ!
この赤いの! あちこちでみるんだとけど、これ、何? オールドバガンのブーパヤー・パヤーでも、見たんだけど!!
ドライバーさんに聞いてみると、ピッタインダウンというものらしく、聞いていると、おきあがりこぼしのような感じ。縁起物というニュアンスでした。おみやげ屋さんでも、小さいバージョンがよく売られていますね。
で、ドライバーさんが連れてきてくれたレストラン。
けっこう広くて、なんかドライブインの2階的な、団体様を収容するよなそんな感じのレストラン。まあ、東南アジアでツアーに参加するとよく連れていかれるような、あれ、です。
とりあえず、飲み物を。
なんか珍しいものが飲みたかったので、私は、このタマリンドジュース。昔懐かしいネクターのようなとろみがあって、めちゃくちゃ甘い。
注文したのは、チキンカレーだったのですが、例のごとく、たっぷりとサイドディッシュがやってきます。
色々なものが食べられるので、これはこれで、好きなスタイルなのですが。
それから、野菜天ぷらw
日本の天ぷらとかだいぶ違いますが、これはこれで美味しかったです。
さて、お腹もいっぱいになり、チャーターしたタクシーに乗ってバガンに帰ります。ここに来る行きの車窓からは、かなり心に強く残る光景を目撃して、色々なことを感じましたが、帰りもその現実を見て帰ります。
旅行にくると、色々なことを学ぶものですね。
「足るを知る」ってやっぱり大切なことだなと思うということ。
最近自分の生活を見回しています。
今日も自分のクローゼットの中を見てみて、しばらく服は買わなくてもいいな…
そんなふうに感じます。
この国で、人生も半分ぐらい生きてくれば、生きるために必要なものは最低限持っていると思うのです。
贅沢品ではなくて、生活していくために必要なものです。
最新のものでなくても、新品ではなくても、高級品でなくても、多少の型が古くなっても、素敵なデザインでなくても、使えればそれで良い。
これで満足、そう思えるというのは大切なことだと思うのです。
「ときめく」ものだけに囲まれる必要もない。
「不要」だと判断を行って、どんどん捨てる。そんなことをする必要もないような気がする。
不要なものを排除した、ホテルのような素敵なお部屋に生きる必要も私には必要ない。
ものは壊れていてしまっものだから、基本的には減っていってしまう。
その時に、次に新しいものを買うか、そのアイテムはもう必要ないと判断するのか、決めればいいと思う。
ものを買うことに執着したり、所有することに執着したり、ものを捨てることに執着したり、ときめくものに執着したり。
なんだか違っているようで、これらはとても似ている。
買い続ける満足。
手放しを追及する満足。
どちらもせず、「足るを知る」
それでいいのかなと思う。
バガンからポッパ山への日帰り旅行。ポッパ山自体よりもすごく記憶に残った光景。
今回のバガンは、6日間の滞在でした。
ただ、結局、最初の日と最後の日って、移動日ってことになってしまうので、実質4日。もちろん、到着後すぐ行動!というアクティブな方もいると思うのですが、考えてみると、我々は、到着してはダラダラ、出発の日は何もしない…そういうことが多いなあと思います。それが旅行のスタイルに落ち着いてきているんですね。
さて、その4日間の中で、1日はうっすら風で1日ホテルだったので何もせずw、2日間はバガン観光、そして、残りの1日で、ポッパ山に行ってきました。
このポッポ山は、バガンの南東50キロのところにある死火山。そこに、タウン・カラッという岩峰があり、パガン王朝時代から土着信仰のナッ信仰の聖地とされている(地球の歩き方を参照)
ナッ信仰 (ビルマ語: နတ်、IPA: /naʔ/; Nat) は、ミャンマーの民間信仰・土着信仰である。「ナッ」は、精霊、魔神、死霊、祖霊などを表す言葉である。ミャンマーにおいては仏教と並存し、混成の民間信仰を形成している[1]。カチン族、カレン族、シャン族、モン族の間にもナッ信仰と類似するアニミズムが存在する[1]。出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ナッ信仰
仏教だけではなく、土着の信仰と共存したり、共鳴したり、融合したり、宗教のシンクレティズムは非常に面白いと思います。社会人類学的には、我が国にも、神道と仏教のシンクレティズムという大変興味深い現象がありますね。
***
ポッパ山へは、乗り合いのソンテウなどでいくツアー(?)、自力でいく方法などあるようなのですが、私たちは、ホテルにタクシーをアレンジしてもらいました。値段を聞いたら、2人で40ドルとかそんな感じだったので、うん、それで良いよね、気楽に行きました。
ポッパ山へは、だいたい車で90分ほど。
今回のミャンマー旅行は、マンダレー、バガン、ヤンゴンの3都市。マンダレーからバガンはバス移動だったのですが、バガンとヤンゴン間は飛行機。あんまり町以外の場所を見る機会がなかったので、バガンからポッパ山への移動は、非常に良い勉強になりました。
ポッパ山に行ったことも面白かったのですが、そこに行くまでの道が非常に記憶に残るものでした。
このポッパ山に向かう途中、幹線道路に入っていくのですが、そこに最初は50メートルおきに、お年寄りが、手を挙げているんです。
ん?なんだろう?
それが、けっこうずっと続いていくんですね。
なんだろうね。これ。
多分、お金がないから、ヒッチハイクをしようとしているのかな…
我々を乗せたタクシーはポッパ山に向けてぐんぐん進んでいきます。
でも、ヒッチハイクにしては、人が動いていない。私だったら、ちょっと歩きながら、車が来たら手を上げるかなあ…
ドライバーさんに聞いてみると、ヒッチハイクではなく、お金を恵んでほしいんだよ…ということ。
気づけば、もう20メートルおきぐらいに人が立って手を出している…
こんな車がビュンビュン通り過ぎていく幹線道路で?
1日ずっとこうやっていたら、止まる車のあるということ?
なるほど…
これまで、マンダレー、バガンを観光して、やっぱり町だからなんでしょうかね…
こういう光景を目にすること、なかったんです。
そっか…こういう現実があるのね。
我々、かなり胸が重くなり、会話がなくなります…
うーん…なんと言ったら良いのか。
貸切のタクシーでぐんぐん飛ばしていく我々と、道で多分止まらないであろう車一台一台に手を差し出している人々。
罪悪感、何とかしたいという気持ち、でも何ができる?という気持ち、政府は何をやっているんだという気持ちの転換、見たくないなあという思い。
色々な感情が入り乱れて、ポッパ山までの90分の道のりは、大変重い移動となった。
これ、帰りも見る光景なんだね…
そう思うと、辛い気持ちになる。
うーん…
でも、多分、あの光景、見られた方が良かったんだと思う。
ガイドブック片手に、歴史や文化について触れたり、美味しいものを食べるハッピートラベラーであることも大切だと思うんですけど、やはり社会問題について考えること、自分自身の反応から自分を学ぶこと、やっぱりそういうことも大切なんだろうなあと思う。
その昔、アンコール遺跡近くのトレンサップ湖に行ったのですが、その帰り、道が渋滞して、タクシーがスタック。たくさんのローカルの人たちに窓をバンバン叩かれた思い出があるのですが、久しぶりに、色々なことを考える機会となりました。そういえば、インドでも、まあ、ありましたよね。そういう時、自分自身が固まる。タクシーに乗っている私と外でタクシーの窓を叩く人、窓一枚で、眼差しは、すれ違わない。
バガンの途中から入る幹線道路。
ポッパ山に行ったことのある人の中には、きっとこの光景を目撃した人も多いのではないでしょうか。
バガンから90分。今回の目的地であるポッパ山に到着です。
高校生のときに使った歴史の教科書を使って旅行を楽しむということ。
ガイドブックであちこち行きたいところを見ているこの頃ですが、自宅のガイドブックのセクションには、山川出版社の本があります。
高校生の時に使われていた方が多いのではないでしょうか。
高校生のときには、受験受験でとにかく内容暗記という感じだったのですが、大人になって読み返してみると、やっぱりわかりやすくて、なかなかためになる。
今、書いているパガンについて、索引を調べてみると、2つ記述箇所があり、その片方がメインでパガン朝を説明しているのですが、以下のようにあります。
11世紀には、イラワディ川中流域の中央平原で稲作を基盤とするパガン朝 Pagan(1044〜1299)が台頭し、イラワディ川流域を広く影響下におき、インドやスリランカとも交流をもった。この王朝は上座部仏教を信奉し、数多くの仏教寺院を建設し、13世紀終わりに元朝に滅ぼされるまで興隆した(2017, p82-83)
たった2文w
そう、たった2文なのです。
それでも、確かに今のパガンを旅行していても、この本に書いてあることを感じることができるのです。
イラワディ川、お米文化、インドの影響、上座部仏教、たくさんの仏教寺院
かなりのことがこの2文に詰まっているし、こういう重要な場所だったら、ここに文明ができて、今のパガンがあるのね、と。
そんなことを感じることができる。
高校生の時には、資料集を開く時間もなく、ただ必死で暗記したこともたくさん。
でも、今はその場所に実際に行って、時間という媒介物はあるけれども、一つ一つの事柄を噛みしめることができる。
ガイドブックを見ながらの旅行も良いけれど、懐かしの「教科書」を抱えながら、聖地巡礼的に教科書の旅をするのも面白いのかもしれない。
旅行に出かけては、教科書に書き込みをしていって、「紙の上の情報」に「体験」で肉付けをしていくのがすごく好きです。